SASの主な症状
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一晩に30回以上の無呼吸
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は「10秒以上続く無呼吸が一晩(7時間以上の睡眠中)に30回以上、もしくは睡眠1時間に平均5回以上起きること」と定義されています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義
10秒以上続く無呼吸が一晩(7時間以上の睡眠中に)30回以上、もしくは睡眠1時間に平均5回以上起きること
いびきからわかる兆候
睡眠時無呼吸症候群と「いびき」とのかかわりは大きいとされていますが、すべての「いびき」が要注意というわけではありません。寝入りばなにかくいびきやお酒を飲んだときや疲れているときにかく、いわゆる習慣性のいびきはあまり気にしなくてもいいでしょう。

しかし、仰向けに寝ると大きくなるいびきや、強弱のあるいびき、朝までずっと続くいびき、さらに最近になって急に大きくなり音も変わってきたようないびきは睡眠時無呼吸症候群(SAS)を疑ってみるべきです。 とはいえ眠っているときの症状を自ら知ることはできません。寝室をともにする家族、つまり夫や妻などに様子を見てもらうのがいいでしょう。
実際受診者の多くが妻からいびきを指摘されたと告白しています。逆に夫が妻の睡眠異常に気付くケースは少なく、気付いても女性がいびきをかくことに抵抗があるせいか、通院しないままになってしまう場合が結構あるらしいことは大変残念なことです。
こんな人が危ない!
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さまには共通する体型的な特徴があります。それは「いびきをかく人」にも共通する「大きなおなか」「小さな顎」「短い首」の3つです。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい人の3つの特徴
太った人にはいびきをかく人が多く、睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者さまの70%は肥満者であるという報告もあります(PDF)。太っている人には口内の軟口蓋やのどにも脂肪がついているので軌道が狭くなりがちです。
また短い首の人も同様に気道のまわりに脂肪がつきやすい傾向がみられます。小さい顎の人は仰向けに寝ると、舌根(舌の付け根)が普通の人よりのどの奥の方に落ち込みやすいため気道が狭くなってしまいます。さらに、舌の位置が高く後ろにある場合も要注意です。鏡に向かって口をあけて自分でのどの奥をのぞいてみてください。のどの奥が見えないようなら可能性が高いといえます。
日本人にはもともと短くて平らな顔、小さい顎、のどが咽頭の近くにあるなど欧米人と比較して比較的睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい特徴があります。また、生まれつき扁桃腺が大きい人も多く、この場合も気道が狭くなりがちです。 欧米人ほど太っていなくても患者が(重症患者が)多いのは日本人の骨格構造に起因しています。患者さまのうち約3割は肥満度(BMI値)25以下(非肥満)であるといわれ(PDF)、この病気はいわゆる太った中高年だけのものではないのです。
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